らき☆すたOVA見た




バレーボールやってるあたりは良かったなぁ。
基本的なトスの戻し部分など細かい芝居を
丁寧に見せてくるあたりはさすが。


ロングショットでジャンピングサーブをするあたり、
アニメーション好きとしてはインパクトの瞬間まで
ロングで見たい、描く方ならば描きたいけど、
カット切ってバストショット以上で見せた方が
作品としては良いし、一般的。


柊妹がズッこけるあたりも上手いけど、
もう一クセ望んでしまうのは欲張りすぎか。

ペンギン娘08話OP

http://www.nicovideo.jp/watch/za3248510


キタノユースケさんによる公募の自主制作OP。
http://d.hatena.ne.jp/yusuke8008/20080608


最近はイキナリこういう人が出てくるのが面白い。
湯浅政明大平晋也庵野秀明好きというのは伝わってくる映像。


タイトルのところは金田さんのJ9というよりは
大久保さんのターちゃんだなぁ(笑)

「私はアニメを通してみんなに伝えたいことがあるのっ!」

YES!プリキュア5GOGO! 第18話「みんなに届け!うららの歌声」 
脚本:成田良美
演出:大塚隆史
作画監督:飯飼一幸
原画:田中宏紀 美馬健二 丸山匠彦 増田伸考
   福島史士 袴田裕二 上田恵未 池田さやか
   ポール・アンニョヌエボ フランシス・カネダ
   ビクター・パラノン アルフレッド・レイエス
   アリス・ナリオ ノエル・アンニョヌエボ
   レジー・マナバット レム・バレンシア

スタッフ一押し!としか思えないキュアレモネード担当回。
強烈なインパクトを残したのはやはりBパートの戦闘シーン。


『私は歌やお芝居を通してみんなに伝えたいことがあるのっ!』


というキュアレモネードの台詞はそのまま


『私はアニメを通してみんなに伝えたいことがあるのっ!』


という作り手からの作り手からの
情熱ほとばしるメッセージに聞こえる。
その前後の敵役とのかけあい、今話のタイトルも意味深い。


こういう荒々しく激しい上がりは
じっくり取り組んだ丁寧さではない、
現場の勢いが反映されているようで、
これを試写で見たら泣いてしまうんじゃないかな。



作画の内容はプリキュアらしいハイスピードで
ダイナミックなアクションで目が釘付け。
さらに背景動画からローズ登場〜アクションの
あたりでぶったまげましたよ(笑)
これは是非目で見て確認して欲しい。



大塚さんの演出は極端なパース構図以外にも
遠近感を感じさせるレンズ使いが多く感じる。
そしてプリキュアはギューンと飛んで来る。



次に印象に残ったのはスタジオの屋上で
シロップとうららが話し込むシーン。
髪のなびき方から見てたぶん田中さんの原画。


シーンの途中で光源の位置が変わり、
画面が薄暗くなるのは太陽が雲の影に入ったからで
二人きりの時間の経過の長さを見せる演出かな。

大阪のマクロス

マクロスフロンティア 第08話「ハイスクール・クイーン」

脚本:吉野弘幸 絵コンテ:原博 演出:金澤洪充 作画監督鈴木信吾 山中正博 原画:サテライト大阪 石森愛 内田孝行    矢野雄大 金澤英美 杉生祐一 原画協力:井元一彰 第二原画:サテライト大阪 合田麻美 平口季美子

サテライトしゅごキャラ班回。
アゴや口元が角ばったキャラ造形は鈴木さんの特徴かな。


大暴れするシェリルの影でランカの芝居が光る。
人参の着ぐるみを着て路地で踊るカットや、
着ぐるみヘッドを脱ぐところで
わざわざ変な顔が入るところが個人的に良かった。


裏路地を走るランカのロングショットのカットは
動きも面白いんですがレイアウトへのこだわり感が。
小林治さんらが得意そうな構図。


今期のマクロスは原博さんも親和性高そうなので、
コンテだけでなく是非原画も書いて欲しい。

狂乱家族日記05話に星銃士ビスマルクを見たか?!


狂乱家族5話「サバイバルハネムーン」
牟田口さん参加でハヤテガイナ回メンバーが集合。


Aパート飛行機離陸カットとBパート悪夢シーンが新井淳さんの原画。
飛行機離陸カットは実は以前拝見していました。


Bパートで炎に包まれた龍が地上に落下するカットは
知る人ぞ知る80年代ロボットアニメの雄、
星銃士ビスマルク8話「謎のスペースホース」で、
伊藤浩二さんが描いた炎に墜落するスペースホースのカットへの
新井さんからのオマージュ。


自分がオマージュだと知ったのは実は見た後なんですが、
見た瞬間「あっ!コレは!!」と思わせるような出来栄えでしたよ。
エフェクトはしっかり独自路線に進化した
カドがカールして細かい飛沫の飛んだ80年代大平調(笑)



狂乱05話



ビスマルク08話


ドラゴンも得意の影が入ってたと思われるのですが、
エフェクトでつぶれてしまっているのが残念。


新井さんはエフェクトを動かすと元気だ。
ノッて描いてる感じが伝わってきます。


着ぐるみ来たネコミミの子が
部屋でビデオ見たりするあたりが貞方さん
猿に殴られたりするアクションカットが雨宮さんかな。


関連:海外版ビスマルク(Saber Rider)8話戦闘シーン
http://uk.youtube.com/watch?v=PC2Qkh5Kz1o&feature=related


ビスマルクは本気出すと長い乳首キャノンがおっ起つロボットで、
ハッキリ言って格好良いとはいえないけど、
作画に騙されて格好良く見えてしまう不思議。
80年代を代表するロボット作画アニメの一つだと思います。
個人的にはバトルハッカーズと並んで大好き。

ワカメは女の命です〜ワカメーターの髪芝居〜

不定形な煙や水などのエフェクトは
アニメーターによってデフォルメ化の特徴が出やすく、
そのセンスが試されるところの一つ。


同様に不定形なものとしてキャラクターの服のシワ、
そして「髪の毛」とくに長い髪もセンスが出やすいだと思います。
今風に大胆に輪郭をとって省略してみたり、逆に細く書き込んでみたり。


その髪の毛の書き方で注目しているのが
伝説のアニメロッカーの元で修行しプリキュア他で話題の田中宏紀さん。
独特のまとめ方で水中を漂うワカメのような髪の書き方で、
角張った服のシワの書き方も含めてフォルム重視の今の流れとは一線を画しています。


紅 第06話Bパートのミュージカルシーンが担当だったと思うのですが、
細かく緩急つけたキャラクターの芝居の付け方に加え、
氏独特の髪の毛の表現とこだわりの髪芝居。



芝居に合わせて紫の髪が細かく揺れたり
画面に向かって指差す紫の指に髪の毛が絡まったり。
ここは演出なのか作画アドリブなのかわからないけど、
キャラクターの女性的なデザインが活かされてこれがとても良かった。



弥生の「奪えよ〜マリア〜」の歌詞のところでは
顔のアップで髪が大胆にゆっくりとなびいていく様を
見せるところもすばらしい演出。


やはり田中さんは原画抜いたり
動画たっぷり入れたりとシートの使い方が上手い。
これは是非一度原画とシートの現物を見てみたい。





もうひとつ最近のもので気になっているのがマクロスFシェリルの髪。
こちらは今の流れに大胆に沿ってデフォルメされ、
書く人が書けば動かし甲斐のありそうなデザイン。
OPで髪がなびくカットが良かった。


こういう髪の毛を使った芝居は、実写ではできない、
重力から一部開放された表現でアニメーションの
面白さを感じるポイントですね。