かみちゅ!を継ぐもの

イノセント・ビーナス 第01話「奈落」

脚本:大西信介 絵コンテ・演出:川越淳 作画監督:長町英樹 原画:倉狩真吾 小倉寛之 岸友洋  奥野治男 川添政和 樋口聡美 山門郁夫 新妻大輔 ジミーストーン    千葉崇洋 柴山智隆 鈴木大  前原里恵 横手博人 藤井文乃 前田圭司 工藤正明

遅まきながら視聴はじめました。全体的に良作画で続きが楽しみです。
1話見る限りキャラクターによって作画のスタイルが
変わるというちょっと特殊なアニメでしたね。


ヒロインの沙那はかみちゅ、ごらはスタジオ4℃風味の性格とデザインで
それぞれが別のアニメを彷彿とさせる動きでした。
また人狼の西尾さんのようなリアル系の絵ではリアル系の動き。
リアル系のキャラの後ろにごらが入り込むところは
色彩の違いも相まって、ごらがかなり異質なものに見えました。


ごらがフラフラ走りながら隠れ家に向かうところから
手当て中の沙那をからかい、薬を売ろうと薬箱に手を伸ばすあたりまで、
細かい芝居の入った動きでとてもよかったです。


川越さんのコンテ・演出だけあって後半の流れるようなロボットシーンは
なかなか見ごたえありました。ここは作画の力も大きかったと思います。


ところで1話の作画監督はwowwowの公式ページでは
長町英樹さんと山門郁夫さんになってるんですが、
実際のクレジットは長町さんのみ。
ここには知ってはいけない何かが含まれているような…。
http://www.wowow.co.jp/anime/innocent-v/epi/


同社のイノセント・ビーナスに限らず「かみちゅ!」に参加した
アニメーターの方達が「かみちゅ!」風味の動きを
他のアニメで取り入れることを最近しばしば見かけます。
かみちゅ!症候群」とでも呼ぶべきこのムーブメント。
昔のAKIRAの後の状況とも少し似ていますね。
どれだけ拡散して受け継がれていくのかは想像できませんが。