聖闘士星矢 05話「奇跡の復活!友情の小宇宙」

脚本:小山高男
演出:政木伸一
作画監督:高井久
原画:石田敦子 戸倉紀元

かの有名なカナメプロの担当回。星矢対紫龍戦。
倒れた紫龍の背中にパンチして生き返らせるという
序盤の中でもかなり盛り上がる回なので
話を覚えている方も多いのではないでしょうか。


東映ルールで二人しか原画はクレジットされてませんが、
いのまたむつみさんあたりは参加されていますよね。


Aパートでは紫龍がかなり美形で描かれ、
金田調というかカナメ調の動きで動きます。
とにかく紫龍の気合の入れ方がすごいんです。
熱心なカナメファンが付くのもわかりますよ(笑)


いのまたさんがパースをつけたアオリが好きなんでしょうか。
金田さんとはまた違ってモモやふくらはぎを強調したパースのつけ方です。
シティーハンターモッコリとかもこの傾向が強かったように思えます。


特に星矢と紫龍がお互いの星座のモチーフを背負って
対峙するところのエフェクトなんかもモロにカナメ調。
ここはなかなか格好良いですね。


Bパートは作画は落ち着くんですが、話が盛り上がってきます。
ズタボロで担架で運ばれていく星矢に、
心臓が停止している紫龍を助けてとお願いできる
春麗はもう狂ってるとしか思えません。


Bパートはモブシーンが増えるので色々遊びが入ってきますね。
ドラゴンクエストにプラレス?が出てたり。


倒れた星矢が観客の「星矢!星矢!」という
コールで立ち上がるところは
話の上ではすごく盛り上がるところなんですが、
何故かここだけ星矢の体も頭も丸っこくなっていて、
動きはいいんですがカナメ回では
あまり良くない意味で目立ってしまってます。


通してみると結構荒い仕上がりなんですが、
話に変な緊張感があってなかなか面白く見られました。