少年陰陽師 新井淳参加回

少年陰陽師 第07話 「彼方に手繰る女の念い」

脚本:淺川美也 絵コンテ:鎌倉由実 演出:開祐二 作画監督:原田峰文 能條理行 新井淳 原画:山本勝也 能條理行 鈴木義人    辻浩樹  中野彰子 猿渡聖加    薮本陽輔 冨田圭亨 新井淳    田中好浩 火鳥動画

藤原佳子の生霊とのバトルシーンで新井さんらしさが見られて良かったです。

Aパートの往来のシーンからラストまでが新井さんの原画。
別空間に突入してからのシーンではガラリと作画が変わります。
亜空間突入で作画が切り変わるというのは、
いまざきさんの演出・作画回を思い起こさせます(笑)


ナナメ地面とナナメに構えたポージング。
昌浩やもっくんの足元にも山下調V字エフェクト影。
これはひぐらし22話でも見られたもの。


藤原佳子の生霊の霊気のエフェクトも苦労をされて、
ダ・ガーン最終回のオーボスのエフェクト体を見ながら
シートのコマ数を打たれたらしいですが
画面が暗くてフォルムの動きもよく見えなくなっているのが残念。
こういうところは素材で、できれば原画で見たいです。


昌浩が藤原佳子に攻撃を弾き返されて
もっくんがバリアでそれをさらに弾くカットはV字エフェクトから
煙で画面が覆われて煙が消えるまで見ごたえある画面でした。


カラーで画面一面(今回はすべてではありませんが)を
フラッシュさせるような原画は昔のアニメではよくやられていましたが、
最近は敬遠される傾向にあるのか全然見かけませんね。
ギャグ作品などでは個人的には好きな作画演出なのでもっと見たいです。
そういえば原画マンからの一言メッセージが入ってたりもしましたね(笑)


Bパートラストのバトルシーンも原画にエフェクト修正とやられてますね。
藤原佳子がちょっとナナメになってたりするのはキャラも修正入ってるのかな。
霊気のエフェクトや逆立つ髪の毛など変則シート打ちがでてますね(笑)
鳥の妖がメタモルフォーゼ、襲い掛かって昌浩の技で
爆発するところは原画から書かれたのかな。らしさが出ていて良かったです。


新井さんと出会って知ったのはこういう原画をやるときの
進行、演出、作画監督との連携の重要性。
演出でOKが出ても作画監督に伝わってなかったりすると
シートも原画も元がわからないぐらい直されてしまったりもします。
前回のひぐらしも今回の少年陰陽師
演出の開祐二さんらの理解があったからこうやって見られたものと思います。
日曜のマイメロ34話は池畠さん演出なので
その点は期待できそうなんですが、こちらはテレ東規制が…。


アニメ誌では「未定」になっていますが
少年陰陽寺は10話も作画監督やられるそうです。