タツノコプロの試写会

確か押井守監督のインタビューだったかを読んでたとき、昔のタツノコプロの初号試写会のことが書いてあったのを思い出した。試写会には制作スタッフはもちろんのこと、吉田御大やその他上層部から、呼ばれた子供たちまでが集り、子供たちが画面から少しでも目を離すと、その場で演出が御大に怒られるという、きびしいもの。そのため、演出家は派手なシーンや、音楽を多用して子供たちの注意を引きつけなければいけなかったという話。今の製作現場でこれをやるのは難しいだろうけど、対称としている視聴者の反応を直に感じることができるという意味では良かったんじゃないかな。これによって視聴者至上主義になるあまり、演出家が自分のやりたいことが制限されるというのもあったのだろうけど。