幻の洋画劇場(再揚だけど)

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たまに、後輩から「アニメがつまらないんですけど…」などと言われることがある。そんなとき自分は、決まって「アニメは、絵が動いてるだけで面白いんだ!」と答えることにしている。


自分の好きなアニメ作品の一つに、故・森やすじさんの「こねこのらくがき」がある。子猫が塀に落書きをすると、その落書きが動き出して、動き出したらくがきの中でこねこが遊ぶという話。「絵が動くんだ!」というその面白さ、楽しさを具体的に作品で表現している。普段動かないはずのものが、フィルムという媒体を通して動きのあるものへと変化する。もうそれだけで充分面白いのだ。


たけくまメモさんで最近W・マッケイ氏のリトルニモが公開されてたが、あの頃はまさに絵が動く喜びを全身で表現していた時代だった。「とにかく動かそう!」という根源的な欲求が作品ににじみ出ている。たけくまさん、いいところを紹介してくださいました。


あれを見て、アニメーションの「動く喜び」に初めて、または再び触れた人にオススメしたいのが、HOLLYWOODPARTY|ネット動画配信サービスのビデオマーケットだ。有料サイトだが、リトル・ニモのW・マッケイ氏の恐竜ガーティや、日本のアニメにも大きな影響をもたらした、フライシャー兄弟のスーパーマン、ベティーブープ、立体アニメの元祖S・スタレヴィッチ氏の作品など、(変な言い方だが)アニメのアニメーションとしての魅力を感じ取れる作品が揃っている。


アニメの見方が多極化し、様々なアニメファンが生まれている今日。どのファンも一度原点に戻り、アニメーションの楽しみを再発見し、一息ついてみるのもいいではないだろうか。