今日のトップランナー

今敏監督出演だったので見てみた。作品リストに走れメロス無かったけど完全ではないのかな。作品が少ないのでほぼ完全とも言えるけど。内容はまぁ当たり障りの無いところがメインで、パーフェクトブルー戦記のような悶々としたところは一切無し。ちょっとディープなところも期待してたので、そこは少し残念。
今回は質問が1問しか放映されなかったけど、なかなか良い質問だったな。以下意訳で。

Q:「一緒に仕事をするとしたらどんな人と仕事をしたいですか?」
A:「乱暴な言い方とすると能力の高い人」「友達になれる人」

今監督のアニメは今となっては、他のスタジオがうらやむようなアニメーターが集まるので有名だけど、確か最初は一人づつ酒を酌み交わしながら口説いていったんだよなぁ。そして作品を通して親しくなった人の友達が次の作品に集まっていって…と波紋のようにスタッフが集まるのは、それだけ作品や本人に魅力があるからなんだろうな。


初期の漫画のスタイルや、漫画からアニメに行ったところ、優秀なスタッフが集まるところなどは、大友克洋監督とすごく近いのだけど、現在の作風が全く異なるので比較されることは無いのは意外といえば意外。


ついでに、以前東京ゴッドファザーズのプロモとしてマッドハウスからウチに送られてきたコンテ(チラシ)の一部を載せておく。


やっぱり元・漫画家(と言ってはいけないらしい)だけあって非常に綿密なレイアウトがコンテの段階で書かれている。個人的に気になったのが、今敏監督作品は非常に芝居に凝っているにもかかわらず、コンテにはそれほど芝居の具体的な秒数などの指示が書いてないこと。演出ノートみたいなものを作って、それを基にして作打ちもやるんだろうけど、かなりアニメーターに任せてる部分も大きいだろうな。そこで普段からのコミュニケーションが重要になってくるので、先の「友達になれる人」でないと重要なシーンは任せられなくなってくると。やっぱり良いアニメは良い人間関係が作るものだなと再認識。