劇場版ワンピース「オマツリ男爵と秘密の島」

まさに芸術家監督の力作!演出、作画ともすばらしい出来でした。これだけの人を良く集められたなぁ(笑)序盤から独特のホワイトバランスの細田レイアウトが目を引き、ハッタリ系の作画が画面を盛り上げる。内容も巧妙な伏線で興味をそそりそれを気持ちよく消化していく。このテンポの良さはさすが。ヘタレな自分の小学生時代だったら軽くトラウマになりそうなところもあったけど今の子供なら平気なのかも。


作画は全体的にかなりエフェクトに力が入ってて、とにかく水、炎、煙とよく出てくる。特に煙の量はすごい。しかもどれも上手い!アバンタイトル部の水に、ボートシーンの渡部さん煙に、ラスト付近のガイナ勢の煙。全体的に東映系の煙は少なかった印象。ラストでは橋本さん爆発!これだけでお腹一杯になりそう(笑)ラスト付近の煙だけ変形や消滅が遅いような、そんな違和感を少しだけ覚えたのは自分だけかな?


芝居やアクションも非常に豪華。序盤でルフィーがナミと肩を組んで、男爵と喋るあたりの芝居が良かったんだけど誰だろう。終盤の男爵との戦いでルフィーが空中でじたばたするあたりが今石さん。お祭男爵との格闘シーンも松本さんっぽいけどちょっと怪しい。しなびたムチゴロウが甦るところと、肩の花が巨大化するあたりがおそらく吉成さん。打ち抜かれるところもそうかもしれない。どのカットも良い動きしてるので一つ一つ上げていくとキリが無い!止めでも、近景と遠景とでキャラのフォルムが変わってて遠景の省略の仕方にはセンスを感じる。ここらへんは山下さんだろうか。


今回はキャラデが3人体制で行なわれたけど、山下さんがメイン、すしおさんが敵の海賊団、久保田さんが家族の海賊団ではないかと。久保田さんかな?


追記:そういえば、劇場ワンピのチラシだけすしおさんが、「石崎寿夫」でクレジットされてるけど、それ以外のところではすべて「すしお」になってる。最初は本名でいくつもりだったのかな?