劇場版ツバサクロニクル&xxxHOLIC
http://www.production-ig.co.jp/
日本が誇るアニメーション界の金字塔(と今回は広告打たれていない)プロダクションIGの新作!…見てきました。自分は今夏は一応これでアニメ映画は打ち止めのはず(笑)
客層は今夏見たアニメ映画の中で一番ディープでした。”シャオラン君カッコイイよね””サクラって「萌え」なんじゃないの?。”とか女の声が背後から聞こえてくるぐらい。
IG作品らしく作画スタッフは実に豪華。イノセンスからかなり流れていた模様。そしてイノセンスフィルターもテニスの王子様に引き続き使用。
大平さんは相変わらずとんでもない作画してました。ツバサ〜では用水路に流れ込む大量の水と逃げまどうキャラクター達のところ。突然画面の質感変わって、お伽草子まんまの作画が始まったのでおもわず笑ってしまった。いや、笑うとは失礼ですね。質感、量感、画面の密度、個性とどれをとってもすばらしい作画でした。
xxxHOLICではラスト近くのキネを持ったウサギが襲ってくるところ。ここの一連のすべてのカットをやられていたのかちょっと怪しいです。後半は間違い無いとおもうのですが、最初のウサギが出てくるところが怪しい。湯浅さんのねこぢる草での作画を思わせる、デブの量感をよく表現した作画だったと思います。そして相変わらず画面の密度もすごいです。
コレクター達が集まる部屋で思念が集まっておかしくなったところからが橋本さん。課長王子のOPのようなそんな線と絵柄でメタモル作画してました。
他にも、ツバサのラストシーン近くで氷が降ってくるあたりのエフェクトや、HOLICの最初のバケモノに襲われるあたりの量感あるメタモル作画、キャラクター全般のコミカルな動きも見ごたえがありました。宮澤さんかな?あの異常な等身のキャラクターをあれだけよく動かせたものだと思います。
映画としてもなかなか面白かったです。 ツバサは若干テンポが速くて、シンプルなストーリーながらも少し混乱するところがありましたが、HOLICはミステリー仕立てでもわかりやすく、水島さんらしいテンポで気持ちよく見られました。二つの物語がリンクする…という企画は意味があったのかどうかイマイチわかりませんでした。
しかしHOLICは結構怖かった…。
<ツバサクロニクル〜鳥カゴの国の姫君〜>
監督:川崎逸朗 脚本:後藤みどり、藤咲淳一 キャラクターデザイン:菊地洋子 作画監督:菊池洋子、浅野恭司 舞台設計:宮沢康紀 プロップデザイン:白石亜由美 原画:芳垣祐介、白石亜由美、久保田誓、中島敦子、大平晋也、千葉崇洋、他
監督・絵コンテ・演出:水島努 脚本:櫻井圭記、藤咲淳一 キャラクターデザイン・作画監督:黄瀬和哉 原画:宮澤康紀、後藤隆幸、窪田康高、大平晋也、橋本晋治、沖浦啓之、大隈孝晴、のはらひろし、他