マイノリティー映画祭

ステレオタイプジェンダー…とか難しい横文字はよくわかりませんが、行ってきましたRM映画祭。以下雑文失礼。


場所は狸小路のBridgeというライブハウス。夜はここでダンスイベントあるみたい。いわゆるハッテン場。 お客は全部で14人。本当にソレっぽい人と自主制作好きっぽい人、よくわからない人と結構バラバラな客層。二人以上で来ている人は少なく、ほとんど一人で見に来てました。

見たのは以下の3本。
・「Tying the Knot 誓いますか?/誓います」
・「PEACE PEACH
・「まんこ踊り」


1作目は同姓婚の問題について言及したドキュメンタリー。過去、現在における「結婚」の意味から同姓婚を考える。


同姓婚で問題となるのは、その宗教的、道徳的な問題よりもパートナーが死んだときの遺産分与や、遺族年金といった法的な問題。法的に配偶者として認められてないので、二人で築いてきた財産でも名義が死亡した側にあれば、その配偶者には遺産として認められず、財産の構築とは無縁の故人の兄弟に分配されるという問題。パートナーが殉職した後に、遺族年金が支給されず、お金のためというよりは亡くなった故人のために、悲しみをこらえて戦う姿には胸を打たれるところがあった。亡くなった後にがらりと態度を変える親戚などありがちだが、実際に身の回りでも起こったことなので、妙にシンクロしてしまった。


アメリカでなにかにつけて口にされる「神」という言葉。自国の道徳的基盤としてキリスト教を用いることについてなんら意義は無いが、論理的、合理的思考を得意とするアメリカ人が、判断の基準として聖書を引き合いに出す様子には馬鹿馬鹿しさを感じずにはいられない。「法」はあくまで「社会」が定義すべきものであって「神」が定義すべきものではない。その「神」も、ある権力を持った一定の個人が己の曖昧な道徳観と目的のために定義されるので、もはや「神」と呼べるものではない。


つまり、「神は死に、その遺骸は道具に作り変えられた」のだ