慶応のアクエリオン

アクエリオン見終わりました。


予想の遥か斜め上をいく展開はさすが河森さん。色々あったけど満足感の見終わった後に残る作品でした。最後にアクエリオンが強引に縫い合わせたのはバラバラになった地球であると同時に、分裂しかけたストーリーそのものだったのでしょう。これを狙ってやってくるのが河森作品のカタルシス


近年の河森作品で重要となるのはやはり「預言者」の存在でしょう。預言者は河森的思想を主人公に植付けることで、河森的世界の中での立ち居振る舞いが決定し、毎話主人公はその行動をもって、その思想が正しい事を証明する。アクエリオンでは不動司令とアポロら、アルジュナではクリスと樹奈の関係がこれにあたります。この預言者の存在を受け入れられるか否かが、河森作品の評価が分かれるところだと思います。


アクエリオンでは韓国でのグロス回が数話あり、絵柄に違和感を感じるところもありましたが、動きに関しては「おっ」と思わされるところもいくつかありました。アクエリオンのキャラクターは鋭角的で、向こうの人にもなじみやすかったのではないかと推測されます。もっとも今は日本文化の輸入が盛んでそれほどの差異はないのかもしれないですが。


今期は細野さんの「ギャラリーフェイク」のアニメ化で、「アクエリオン」「エウレカセブン」で河森さん、「ドラえもん」「ガンダムSEED」「アクエリオン」で大野木さんと、慶応四天王のうち3人が揃ったことになりますね。原作のアニメ化という形で細野さんがアニメに戻ってくるのは「どっきりドクター」以来。この年はマクロス7OVAもあったので、形はどうあれおそらく4人全員が揃ったのではないかと。果たして美樹本さんは帰ってこれるのか。。。


↓オマケ(ネットで見つけたものですが、ホンモノかどうかは不明)
http://f.hatena.ne.jp/takeshito/20050929112306