CITY HUNTER2 01話「リョウは許嫁!?出会って恋して占います!(前編) 」

構成:絵コンテ:港野洋介(青木悠三)
演出:今西隆志
絵コンテ:港野洋介(青木悠三作画監督北原健雄
原画:稲野義信鈴木四郎高橋久美子、井上容子、
   池原百合子、横田智則

このブログで今まで別々に追い続けて来た天才「青木悠三」と奇才「稲野義信」。東京ムービーサンライズ、別々のところで活躍されてた二人がついにクレジットに名前を並べる作品に出会えました。これはシティーハンターでしかできない夢のコラボレーション!


稲野さんはまずは不良が立ち去るところ。ここはモブと不良達の体の肩や腰が強調されているのがポイントで、不良達が旋回するように走るところは銀河鉄道の走りを思い出させます。次がリョウがジュースを買うところ。リョウが膝を曲げ、背中を丸めて飲む姿が実にビンボ臭い!(笑)あとは香に芸能プロの社長が詰め寄るところ。これはもう社長がほとんど妖怪になってますよ。最後にはリョウが明美の部屋に夜這いに入るところ。(画像参照)見よ!この影の付け方、怪しい手つき!これは間違いなく稲野さんでしょう!(笑)筋肉の描き方方もポイントですね。全体的に実にいいところに稲野さんを持ってきてます。青木さん(今西さん?)、稲野さんを実によく分かってますよ!


青木さんはリョウが明美から逃げるところ。エアロビクスしてるところの腕の振りのタイミングがなかなか気持ち良いんですが、ここも青木さんなんでしょうか。枚数は少ないのだけれども、腕が伸びた一枚の入れ方が上手くてメリハリの利いた動きになってる作画になってます。青木悠三ポーズもいくつかあるんですが、本人が書かれたものなのかコンテの指示どおりに書いたものなのかまでは判別できませんでした。書かれた原画は少なくとも、コンテマンとしては良い仕事されてますよ。構成もなかなか。


1話でもう一人どうしても名前を挙げなければいけないのは、作画監督された北原健雄さんでしょう。各原画マンの個性を活かしながら直すべきところだけを直す。実に北原さんらしい仕事ぶりで改めて関心してしまいました。


ちなみに後半の2話は港野洋介(青木悠三)コンテ、いのまたむつみ作画監督回。1話から一転キャラが全ていのまたナイズされてしまいます。いのまたさんの回はアオリを使った構図と、ちょっと変なポージングが特徴ですね。軽い金田系というか。


追記:1話、2話ゲストヒロインの声どこかで聞いたことがあると思ったら、国生さゆりさんなんですね。かみちゅ!1話のオーディオコメンタリーで、確か益成孝ニさんが「国生さゆりファンだ」だみたいな話してましたが、好きになる気持ちがわかりましたよ(笑)声優といえば、シティーハンター1では山寺宏一さんがずっと、「男A」だの「殺し屋」だののチョイ役で多数出演されているのですが、2期の2話で初めて「銀狐」というちゃんとした名前のあるキャラクターを初めて演じられてます(1話はまだ男A)。人に歴史有りというか、山寺さんが声優としての階段を一段登った瞬間がみられました。