かみちゅ!のリアル系作画

中堅どころの若手アニメーターの個性溢れる作画が
みどころの一つとなっているかみちゅ!ですが、
ちょうどDVDも発売されて良い機会なので、
ちょっと気になっていたシーンについて書いてみます。


DVD版ではおそらく12話のラストシーンで、
駅に降り立ったゆりえと光恵、祀が再会するシーン。
ここだけ作画のテンションが全く違うんですよね。
背景や絵柄から違うのでおそらく気になった人も多いのではないかと思います。
自分なんかはそのあまりの違和感に出雲でしばらく過ごして
故郷に帰ってきたら知ってる世界とは全く別の世界になっていたという、
一種の浦島太郎のような感覚さえ覚えてしまいましたよ(笑)


ゆりえが改札を出てから紙袋を置くまでや、
二人に駆け寄り抱き合って涙を流すシーンの細かい芝居は良いですね。



見よ!この横顔のライン。
こういうアゴの後ろから見る角度で横顔を書くと
頬やまぶたのラインを書かざるを得ないので、
元々がリアル系のキャラクターデザインをされているアニメ以外では
あまり見ないんですよ。
こういうキャラで眼球の膨らみのあるまぶたを書いた例として、
自分がぱっと思いつく有名なものは、
大平さんの八犬伝や桑名さんのギャラリーフェイクぐらいです。
このカットは誰か未だわかってないのですが、
巷で話題のDVDコメンタリーで説明されているんでしょうか?
何故ここだけリアル系の作画を入れたのかという演出意図を含めて、
ここは是非言及して欲しいカットの一つですよ。


ところで最近は専門学校や大学を出ているアニメーターが割と当たり前になってきて、
20代半ばぐらいだとまだ「若手」扱いになるんですよね。
なかむらさんや沖浦さんのように26歳ですでに10年のベテラン
なんて時代もあったのですが。
まぁ今でも「若手お笑い芸人」に比べればずっとずっと若いです(笑)