時をかける少女ブロガー試写会


http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/

監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
作画監督青山浩行 久保田誓 石浜真史
作画監督補佐:藤田しげる 名倉靖博
 原画:山下高明 坂崎忠 長谷川眞也 森久司 
   西田達三 和田高明 福田道生 宮澤康紀 
   中鶴勝祥 佐々木守 清水恵子 亀井幹太 
   川名久美子 千葉崇洋 舛田裕美 小森秀人 
   平川哲生 向田隆 植田均 戸倉紀元 
   松竹徳幸 りょーちも

「おバカな女の子」のとてもイヤラシく、とても爽やかな映画でした。いやぁ、すばらしい!
夏の間に見て欲しい、見終わった後に誰かと語り合えるような映画。
東京で新宿の映画館1館のみの上映というのは本当にもったいないですね。


作画に関してはきっちりと押さえられたレイアウトに、
原画に個々のアニメーターの個性は残るものの、
全体的に統一感を持った作画でまとめられている感じがしました。
もちろん飛びぬけているところはいくつかあります。


細田監督によると時かけ〜の真琴のかわいさは
青山浩行さんの力によるところが大きく、
また、時かけに〜限ったことではないですが、
監督の考える最高の作画は山下高明さんのものだそうです。


キャッチボールシーンか、調理室での実習シーンが山下高明さんの原画で、
どこかは忘れたんですが「時をかける」ために挿入される走りのシーンのうち
飛び抜けて個性的なところが宮澤康紀さんの原画になるんでしょうか。
和田高明さんは「5千円!」のところらしいですが、自分にはわからず。


同級生の男子がいじめにあい、中庭で水をかけられているところが
ちょっとリアル系の表情の付け方と芝居で面白かったです。
河原の子供達や校内のモブなどロングショットでの芝居も目立ちますね。


真琴が坂道を転がる功助の靴につまづいて転んで血だるまになるところでは
転ぶところの吹っ飛び方も、転んだ後のドロドロの傷口や
痛そうな真琴の表情があまりにも生々しくて、目を覆いたくなるような、
「こういう未来は見たくない」と見ている側に思わせられる作画力。
ワンピースでのラスト、ルフィとオマツリ男爵のバトルでの
森久司さんの作画パートを思い起こされるような生々しいシーンでした。


真偽の程は定かではありませんが、聞くところによると今回の試写会は
ブログの内容で或る程度選抜された後残った枠を抽選したとか。
おみやげに特大ポスターと、ブログ掲載時の注意事項の書いた紙、
プレス向けの冊子、上に載せた画像1枚(何故?もったいない!)が
入ったCDをいただきました。


試写会には枠外で来ていたアニメ関係者もいた模様。
自分の前は庵野秀明さん、出渕裕さん、ゆうきまさみさん(並び順)
という時代を感じる顔ぶれでした。