作画の良さとそれを語る面白さとは?

http://motoz5.cocolog-nifty.com/animator/2007/01/saegusa_7b02.html
リンク先の記事を読ませてもらいました。
筆者は作画の良さを語ることを最大公約数的に求めると、
「丁寧さ」でしかそれを表現する手段がないという結論に至ったんでしょうか。
確かにアニメにおける「書き込み」や「レイアウト」「枚数」といった
「丁寧さ」は視聴者が納得しやすい作画の良さの1つですよね。
自分も説明しろと言われたら近しい答えになると思います。


「丁寧さ」でおさまりきらないアニメ作画の良さ、
例えばアニメーター固有の芝居の考え方やタイミングなど、
感情的、感覚的な部分は大いに評価されるべきところなんですが、
そこに良さの絶対的な定義は今のところ無いといっていいのではないでしょうか。


例えばTVや雑誌などで金田系作画についてその独特のポージングやパース、
エフェクトのフォルム等について言及されているものを見ますが、
そのタイミングについて納得のいく追求がされているところを見たことがありません。


アニメにおける動きのタイミングの良さ知るには原画を2枚と、
そのツメ指示を変えた中割り(動画)を数パターン用意して、
それぞれの動きを比較して、その違い見れば一目瞭然。
TVなどの映像媒体でそういう風にして見せてくれると、
一般の視聴者にもとてもわかりやすい。


でも、それだけわかりやすくして説明をしても、
相手にそれを共有する感覚がなければ伝わりません。
でもアニメ作画を語ることの面白さというのは、
たとえそれが言葉にできなくてもわかりあえる、
感覚を共有する面白さなんじゃないかと思います。