地方のアニメスタジオのメリットとデメリット
昨日バスの中で、地方のアニメスタジオについて少し考えてました。
東京にスタジオ構えるのは交通や人材確保など色々な面で
メリットがあると思うのですが、アニメスタジオの数が多いため、
人が流れやすいというデメリットもあります。
その点では地方のアニメスタジオは
色々不便な点もありますが、その立地ゆえ人材を囲っておけるので、
一つのスタジオで十分に人を育てられるというメリットがありますよね。
例えばアールで人が育ちやすいのは、
優秀な人の元で見習いの頃から指導を受け
プロとしての技術や意識を十分に成長させてから、
フリーとなるのでその後の活躍があるのだと思います。
それは黄瀬さんや沖浦さんの仕事ぶりが良い例かと。
ただ、アールの問題はアニメーターとして成長して
大阪で仕事を貰っているうちはいいんですが、
作監をやるようなレベルになってくると、
社内で作監できないので、東京に出向しなければならない。
昔のように1話グロスで受けられれば
社内で作監作業までやって、東京に上がりを送れたのだと思うのですが、
今のスケジュールではそうはいかないんでしょう。
京アニなんかは自社製作を始めることで、
その問題をクリアしてしまった例で、
今や京アニブランドと呼べるような立ち居地を確保してます。
逆に、もしかしたらガイナなんかは
東京出てきて失敗した例かもしれないと思ってます。
立地が変わったところに、制作力が足りなさが響いてクリエイターを囲っておけない。
居心地が良いのか、残ってる人はちゃんと残ってますが
ガイナ以外での仕事が多くなっちゃってますよね。
「ガイナだから見よう」というブランド価値は、もはや失われてしまっているように見えます。
「スケーター伝説・愛」
スケラブ総作画監督:高田晃
敢えて名前は書きませんがある新番アニメの劇中ドラマ。
明らかに本編から浮いています。
かつてここまで大マジメにフィギュアスケートシーンが
描かれたアニメがあったでしょうか(笑)
ちなみに画像はトリプルアクセル中。
ほぼ間違いなくビデオなど参考にして
書かれてると思うのですが、ライブアクションはやらずに
ポーズなどおそらく自分で考えて書かれてると思います。
特別な派手さはありませんが、巧いです。
というか良くやったと思いますよ。
高田さんは今まで参加される作品をよく選んでる印象があったのですが、
今回は完全に本編と切り離すということでOKしたんでしょうかね。
ラディックス作品の参加は灰羽以来かな。
高田さんが「総作画監督」ということで、
もし劇中アニメ入るのならばまた見てみたいですね。
高田さんもそうですが、
最近、タツノコVCRに関係した人たちのことを
もっとよく知りたいと思っています。
D-VOLTやAチーム以外にも好みの作画をする人がいそうで
色々調べたくなってきましたよ。