地方のアニメスタジオのメリットとデメリット

昨日バスの中で、地方のアニメスタジオについて少し考えてました。


東京にスタジオ構えるのは交通や人材確保など色々な面で
メリットがあると思うのですが、アニメスタジオの数が多いため、
人が流れやすいというデメリットもあります。


その点では地方のアニメスタジオは
色々不便な点もありますが、その立地ゆえ人材を囲っておけるので、
一つのスタジオで十分に人を育てられるというメリットがありますよね。


例えばアールで人が育ちやすいのは、
優秀な人の元で見習いの頃から指導を受け
プロとしての技術や意識を十分に成長させてから、
フリーとなるのでその後の活躍があるのだと思います。
それは黄瀬さんや沖浦さんの仕事ぶりが良い例かと。


ただ、アールの問題はアニメーターとして成長して
大阪で仕事を貰っているうちはいいんですが、
作監をやるようなレベルになってくると、
社内で作監できないので、東京に出向しなければならない。


昔のように1話グロスで受けられれば
社内で作監作業までやって、東京に上がりを送れたのだと思うのですが、
今のスケジュールではそうはいかないんでしょう。


京アニなんかは自社製作を始めることで、
その問題をクリアしてしまった例で、
今や京アニブランドと呼べるような立ち居地を確保してます。


逆に、もしかしたらガイナなんかは
東京出てきて失敗した例かもしれないと思ってます。


立地が変わったところに、制作力が足りなさが響いてクリエイターを囲っておけない。
居心地が良いのか、残ってる人はちゃんと残ってますが
ガイナ以外での仕事が多くなっちゃってますよね。


「ガイナだから見よう」というブランド価値は、もはや失われてしまっているように見えます。