ほわほわハードコアアニメ、まほらば

「解離性同一障害」そんな言葉が1巻の1ページ目から出てくる漫画がアニメ化された、それは「まほらば」。アニメ版では、その人格の「変身」という言葉を使ってはぐらかしている。ほわほわ路線だが、その裏には精神病というかなりハードな問題を抱えている。


解離性同一障害。調べてみるとその原因の85〜95%は幼児期の虐待だそうです。


それ専門の赤木高原ホスピタルにおいては、患者の多くが幼児期の性的虐待を経験していて、人格障害境界型人格障害など)や嗜癖問題(アルコール薬物依存など)、自殺未遂、自傷行為などを合併し、極めて不安定な状態になっている模様。


本当に深刻な問題なので、マンガやアニメとはいえ、病気の本当の恐ろしさを語らず、その上辺(精神が入れ替わるという設定)だけを抽出して、物語を語るのは実際にその病気で苦しんでる人に対する配慮が欠けることになるのではないかと思った。まほらばがこの先どうなるかはわからないけど、精神の病気をネタにするからには、それなりの覚悟を持ち、真摯な態度で作品を展開すべきだろう。アニメ版も原作がそこまで描いていないから、ではおそらく済まされないんではないかと。メディアに載せた責任があるわけだから。


患者さんのHP「シーラの塔」
http://www8.plala.or.jp/sea-la/tower/
この日はなかなか強烈
http://diary.cgiboy.com/ipheion/index.cgi?y=2004&m=10#22