AIR3話「こえ」

京アニの看板演出家の一人、武本康弘さんの絵コンテ・演出回。


相変わらずの小気味良いテンポとキレのある演出でかなり楽しめた。特に冒頭でコケるところのタイミングは絶妙!演出は見ている人に「良い」と思わせるのと「面白い」と思わせるものがあると思うが、彼は両方できるタイプの人なのだな。
これはAIR全般にいえることだけど、ロングショットの使い方が非常に上手い。単純にメリハリを付けたり、背景を見せたりするだけじゃなくて、そこにキャラクターの芝居を入れてくる。言い換えると単なるポイントではなく、重要な舞台の一つになってるのだな。



そういえばコストパフォーマンスを度外視したCGの使い方とかも、実に京アニらしいかった(笑)


今回の作画の見せ場は夜中に医院に主人公が入ってくるところだったな。ドアを開けて、スリッパを下駄箱からおもむろに出しつつ、自分の靴を脱いで、スリッパを無造作に履き、奥へとあるいていくという一連の動作をワンカットでやっちゃってる。こういう日常芝居を見せられると関心してしまうなぁ。