風人物語13話

心と風をバックに少年少女達の日常を叙情的につづり、半年間楽しませてもらった風人物語もついにラスト。
序盤の棒のような雨、実線で書かれる太陽。相変わらず巧みなパースとライトカッティングを利かせたレイアウト。特殊タイミングで描かれるキャラに加え、IG自慢のリアル系作画。いかにも風人な要素が詰まった最終回でした。今回のタイミングが特殊なところは宮沢さんで、割とユラユラ動くところが黄瀬さんなのかな。


無数のネコが飛び交いながら交じり合っていくラストの大平さんのシーンはもう圧巻!すばらしすぎる!この画面の密度は尋常じゃない。これ何セルまで使ったんだろう…。10、20のレベルじゃないはず。しかもところどころ原画の線のこってるし。とんでもない労力がかかってる数カット。最終回のクライマックスにふさわしいものすごいインパクト。あれだけの表現を見せられると、感動せずにはいられない!アニメーションにおける作画の力を見せ付けられた一連のカットでした。


自分はほとんどシリーズモノのアニメのDVDは買うこと無いんだけど、これは買います!というかもう貯金してます(笑)ここ数年見た中で一番でした。荒川さんをはじめスタッフの皆様、良作をありがとう!


追記:初めてあの絵を見たとき、メダロットの頃のIGが帰って来た!と思ったのは自分だけじゃないはず。IGはクレしんで動画を鍛えてるわけだから、この手の絵とはやはり親和性高いんだろうな。荒川さんもシンエイの人だし。IGはいかにもなリアル系の作品以外にもこの手の作品を作り続けて欲しいと願うファンの心。


なんとIGの公式HPで大平晋也さんのラストカットの一部が見られます。
http://www.windy-tales.com/story/13.html