新ルパン三世 116話「108つの鐘は鳴ったか」

脚本:宮田雪
絵コンテ:石原泰三
原画:高畑順三郎、児玉幸子、荒井政良志、江村豊秋、鈴木寿美
演出:三家本秦美

もう完全に高畑順三郎回はわかるようになりました。今回は枚数もたっぷり使った密度の濃い芝居で実に満足。あー面白かった!高畑回がモロにツボにはまった。


本編開始直後除夜の鐘を鳴らす坊さんからイキナリ良い動きで、こちらも開始直後にマニア的スイッチ入っちゃいました(笑)この後のルパンがゴエモンの「喝」で驚くシーンの次元の芝居、特にポージングが芝居がかってて良い味。続くゴエモンの手前歩きも地味だけど、TVアニメではなかなかお目にかかれないもの。語り出すゴエモンに何故かまつ毛がつくのは誰の仕業だ?(笑)三国志の馬上のレイアウトが良い感じ。背動入れた馬の大群とか良く書くなぁ。ここのモブの絵で高畑回ではないかとの疑惑がでてきた。ベンツに向かう次元のポージング、ルパンのトーキングアクション、そしてベンツに乗り込むルパンで高畑回疑惑は完全に確信に。ここのカットと先の除夜の鐘突きが高畑さん?線の質に特徴有。無修正だと思われる。


境内のモブはあいかわらずの腰の入れ方で良い味。他の回に比べて明らかにモブシーンの数とそこに入る人の数が多いのも高畑回の特徴かと。モブで魅せる作画は稲野義信さんぐらいしか知らなかったので、これは貴重。もっとも稲野さんの腰の入れ方は異常なんだけど(笑)


耳栓をしたり、除夜の鐘に催眠音波装置をつけたりするルパンの身のこなし、特にタイミングのキレは気持ち良い。アナウンサーは児玉幸子原画?除夜の鐘を鳴らす不二子も絵に特徴有。比較的立体的な作画。


高畑回全体に関して。レイアウトが他の回と明らかに違うのは、原画マンがメインで起してるレイアウトだからか。キャラの配置まではわからないが、パースの付け方やポージングなどは完全に原画マンでコントロールしてるはず。芝居に関しても、高畑さんの動きは「怪盗」や「スパイ」といったキャラクターを強く意識した芝居。腰を落とした走りや、体を開いた飛び降りはその象徴ではないかと。今回はそれらのポージングが際立って良かった!これは見てて楽しい!


メイン絵はまだ判別できてないけどそれぞれにかなりの特徴あるので一人一人押さえていけば分かるかも。モブとサブキャラはある程度は分かった。高畑回は絵自体でスタッフ判別できるようになることと、それぞれ役割について理解を深めることがこれからの課題。


追記:まだ予告しか見てないがまさか次の117話は…。