FILM1/24

糸井重里×鈴木敏夫 「1/24second」に込めた思い
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_interview_20050921.htm


むかし、山村浩二さんのHPでビデオ買ったことがあって、そのときオマケとしてポストカードと一緒に8コマぐらいのフィルムがリボンが付けられ、しおりとして送られて来て、自分はそれにいたく感激した覚えがあります。フィルムに直に触って質感を感じ、定規をあてて本当に35mmあることを確かめたりしました。これは今もしおりとして大切に使ってます。


自分が実際にフィルムを見て一番驚いたのは、勇崎哲史さんの蚊メーションを見たとき。16mmフィルム一枚一枚に蚊の死体が貼り付けられ、それが映写機を通す事で生きてるかのようにスクリーンに映し出されるという、おそらく世界でも例を見なかったアニメーション。数千匹の蚊の死体の列が映写機の中を通るということだけでもかなりシュール。





実際にフィルムに触らせてもらうと、太古に琥珀に閉じ込められた蚊のように、編集テープでしっかりと固定された蚊は20年という月日を感じさせませんでした。


それを考えると、今回のジブリのアレはどうも…。1コマだとアニメの連続性も分からないし、パッキングしてしまうことで「モノ」としてのフィルムの存在感が失われてしまっている気がします。アイデアとしては面白いんですけどね。