シティーハンター3 06話 「がんこな海坊主!ジェラシー子猫物語」

脚本:平野靖士
絵コンテ:児玉兼嗣
演出:山口美浩
作画監督神村幸子
原画:神村幸子 児玉兼嗣 杉野左秩子 山内貴美子
   稲野義信 川元利浩 高橋久美子 杉浦幸次

シティーハンター1、2をルパン風に「青ジャケ版」と言うと、シティーハンター3は「白ジャケ版」。
1、2ではリョウのファッションが青のジャケットに赤のTシャツ、黒のパンツに対して、
3では白のジャケットとパンツ、黒のTシャツに。Tシャツとパンツはたまに昔に戻ったりします。


3のオープニングは森本晃司さん。
うつのみや化する前で、ドタバタと動かす感じが楽しいOPです。
冷蔵庫を開けるリョウの顔のカゲの付け方や、
カオリが非常階段を駆け上がるあたりなんかは森本さんらしいですね。
大平晋也さんが一部手伝ったという話もでています。
もしやっているとしたら、カオリがダイハードみたいにガラスを突き破ってくるところでしょうか。


今回の話、稲野さんが出ていることを知らずに見ていて、
見始めたときは稲野カットに気付かなかったんですが、
後半になるにつれて段々と臭くなってくる画面に違和感を覚え、ラストカットで確信に変わりました。
それはまるで、昼休みに牛乳吹いた雑巾が放課後、教室の後ろから臭ってくる様。
もちろん誉めてます(笑)


Aパート、パチンコから帰った海坊主がキャッツアイに入って来るところから、
「大変よ!」とカオリがキャッツアイに入ってくるところまで。
うろたえる海坊主の手つきやカスミの尻に駆け寄るリョウの動きが稲野テイスト出してます。


ミキがマザコン男に足払いをするあたりから、写真をビリビリに破いてすごむあたりまで。
服のシワやカゲの付け方特徴ありますね。
その後のカットも監視モニターを見る警備員の手つきがあやしい。
マクロスでピアノを弾くミンメイといい、どうしてこう変な手つきになるのか(笑)


壁にぶら下がってたリョウがブラブラして降りてくるところもおそらく稲野さん。
バズーカから屋敷に向かって逃げるところおそらく稲野さんだと思うのですが、
児玉さんのテイストもちょっと感じられます。コンテ段階の指示なんでしょうか。
スラリと流れを感じさせるかなりいい動きしてます。
撃ち合うリョウと海坊主もちょっとあやしいです。


そしてラストでハーレムでリョウがごねるあたりから
カオリに引きずられて帰らされるラストカットの止め絵まで稲野さんですね。
ハーレムでの女やリョウの小指、ダダをこねるリョウの手つきなんかが稲野さんらしい。
ラストカットは顔つきからモロですね。
こうして書き出してみると結構カット担当されていたことに気付きます。
他にも気付かないカットはいくつかあった思いますね。


今回は全体的に神村さんの修正が大分入ってましたが
稲野さんのカットの顔は平面的すぎて、直しようがないというか…。
結構特徴残って出てきてしまってます。
児玉さんが原画でクレジットされることもめずらしいんですが、
カットはイマイチ判別できませんでした。


もう一回シティーハンター3の稲野義信回で書きます。