森(中山)久司が来る!

夜が来る!第2夜「邪つの月」

脚本:藤本ジ朗 演出・絵コンテ:奥野浩行 作画監督:山本佐和子 原画:中山久司 山本佐和子 河野稔 志田ただし    今里佳子 吉田誠 井上哲 倉嶋丈康    藤原未来夫 吉田徹 橋本英樹 西条明    奥野浩行

久しぶりにビデオ屋の奥の方にあるアニメの話です。


OP前の最初のエロシーンの最後、怪獣に変身して部屋の中を闊歩するあたりと
髪の毛紫色のパンクな人が主人公ら正義の味方?にリンチされて
必殺技で吹っ飛んだところを電車に轢かれるあたりがおそらく中山さんだと思います。
明らかに際立ってますね。超リアル系。


エロシーンのところは基本的に絵は上手く、
アップではしっかり動いているんですが、
ロングでちょっと動きがぎこちない感じがします。
女の人だけやたらと修正入ってますね。もちろん顔に。


しかし怪獣後は広角レイアウトですごい絵を入れてきますね。
怪獣へのメタモルフォーゼやシーツのシワの書き方が人並み外れてます
男たちの目の書き方を見るとうつのみや調というか
ちょっと御先祖様の流れを感じます。


アクションシーンは完全に切れた作画やっています。
まずパンクな人に踏まれて出た血が一瞬光るところからわけがわからない(笑)
パンクな人が吹っ飛ばされるところはやっぱりすごいですね。
ボリューム感のある煙がすばらしい。
必殺技のカットでは手にオバケというかかなり荒いタッチが入って独特の味に。
爆発を避けながら逃げていくところが良いですね。個人的ベストカット。
水色基本で、オレンジや黄色のエフェクトが格好良いです。


一口に中山(森)エフェクトといっても、タッチで書く爆発、シルエットで書く煙、
金田系というか感覚系のエネルギー(炎など)と色々なパターンがあることに気付きました。
どれか一つでも目立つのですが、それがいくつか組む合わさって現れると
画面のボリューム感が一気にアップします。どれも気持ちの良い動きですね。