磯光雄VS稲野義信VSうつのみやさとる?

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 第05話 「嘘だと言ってよ、バーニィ」
脚本:山賀博之
絵コンテ・演出:高山文彦
作画監督川元利浩 窪岡俊之 富沢和雄
メカ作画監督:岩滝智
原画:小林利光 上野賢 南紳一郎 
   稲野義信 青木哲郎 青柳重美 中野恭子 

0080何故か6話から逆行してみてますが、改めてみると実に面白いですね。
5話はロボットがあまり出てこない分芝居アニメしています。


アルとバーニィが森の中で密会するあたりも
絵は荒いんですがなかなか良い味を出している芝居です。



アルがゲームセンターの画面を見て
商店街や家、学校が吹き飛ぶシーンを想像するところは、
クレジットはされてませんが磯光雄さんの作画なんでしょうね。
商店街に衝撃波が伝わり、高熱によって家は発火し衝撃波で崩壊。
高熱でクラスメイトは消し炭になっていく様子などを
物凄い力量で描ききっています。桁違いの作画。
無音なだけに余計に作画の力とその内容にに心引き寄せられる演出で
「おい」と警備員にアルが呼び止められるまで
見ているこちらも空いた口が塞がりません。
作画・演出とも恐ろしいほどに決まっています。



アルが警備員から逃げるあたりから突然のうつのみや調作画に(笑)
あからさまな絵で変な歩きをするモブに笑っちゃったじゃないですか!
もう誰だこんなことしたのは!!



空港でチケット売り場でバーニィがモニターを見上げる前あたりまでは
おそらく稲野さんの作画じゃないでしょうか。
レイアウトやモブの腰の入り方、妙に良い動きの子供に
チケット受付の人の顔などあからさまに臭い。
駅っぽいところとは相性の良い稲野さんです(笑)


アルが警察署着いてからの一連の芝居と、
家でバーニィから来た電話を走って取りに行くアルも稲野さんっぽい感じですね。
ここらは本当に芝居が良いなぁ。もうここら辺は見てて頬が緩んでしまいますよ。


色々なタイプの作画で本当に濃密な30分を過ごさせてもらいました。
個人的な趣味ですが、高畑さん、神村さん、そして稲野さんと
ロングカットでたっぷり芝居を見せてくれるのが好きですね。