さすがの猿飛 あにまる屋回6

さすがの猿飛 第28話 「ミカの愛した英雄バイク」

脚本:柳川茂 絵コンテ:福富博 演出:山田雄三 作画監督:鈴木信一 原画:あにまる屋

Aパート、ミカがバイクに乗って登場するあたりから
おそらく木上益治さんの原画ですね。
バイクの土煙のエフェクトでわかりました。
バイクにちょっかいを出そうとする肉丸を
ミカが殴って止めるあたりの動きのしなやかさは
以前のあにまる屋回で見せた肉丸母の見せた動きと一緒です。
魔子による回し蹴りも楽しい。


Aパート開始直後からバイクや人物などに
エフェクト影(ハイライト)が入ってたりして
木上さんを臭わせるカットはいくつかありました。
動きでは少しわからなかったのですが、
高架下で話す4人のカットもいくらか
木上さんが書いてるんではないでしょうか。
魔子に掴まれた肉丸が木上さんっぽいです。


暴走族にバイクを倒されて怒ったミカが
彼らをを殴り倒すシーンは物凄い表情してます。
今まで見たことないような絵なんですが誰なんでしょう。
高架下のシーンは全体的に絵が濃い目の味付け。


Bパートのみどころは何と言ってもディスコシーン。


さすがの猿飛 第28話 ディスコシーン
http://www.youtube.com/watch?v=Ku1T4nNqB3Y


踊ってるカットは数カットあるんですが後半が明らかに巧い。
モブでコッソリとジャイアント馬場ラーメンマン?)が踊ってたりします。
ものすごい細い手で一番ハジけた動き。ディスコキングですね(笑)
モブはこういう遊びが入れられるのが楽しいですね。
ロングスカートの女性が踊ってるカットは
ロトスコープしているような動きです。


80年代アニメのディスコ・ダンスシーンは大好きなんですよ!
おそらくはディスコなんて言ったこと無いであろう
アニメーターによる想像で書いた奇抜な動きが見られます。
例えばゲゲゲの鬼太郎井上俊之さんのシーンや、
うる星やつらでの山下将仁さんのダンスパーティシーンは有名ですね。


ディスコシーンに続く乱闘シーンでは、
天井の梁へとジャンプする魔子の動きが良いです。
バイクでの暴走族との決闘シーンも
ディテール感のあるメカ作画と凝った構図。
崖を走るトラックの背景動画からラストカットまでも
おそらくは木上さんの原画でしょう。


細かいカットからまとまったカットまで
かなり木上さんのテイストを感じる回でした。
私的80年代アニメディスコシーン集に
木上さんのシーンが加わったことが何よりの収穫でした。


オマケにディスコシーンでプロレスラー風の男が出てくることについてはこんな話も。
http://d.hatena.ne.jp/takeshito/20060609

過去には所属するアニメーターがプロレスファンであったことから
「肉体派アニメーター」を自称し、ボディビルの器具が
スタジオに設置されてあるという異色のスタジオであった。

やっぱりそういうことですか(笑)