ひぐらし第22話の水鉄砲シーン


http://www.youtube.com/watch?v=-OP-sylaxsA

ひぐらしのなく頃に 第22話 「罪滅し編 其の壱 幸せ」

脚本:川瀬敏文 絵コンテ:向後知一 演出:辻大輔 作画監督:原田峰文 原画:薮本陽輔 新井淳 山口光    遠藤省二 鈴木義人 山本勝也    辻浩樹 能条理行 原田峰文    季? 孫強 ?暁波 孟暁峰

事前情報で書いた水鉄砲シーン。
おいつめられて隠してあった水鉄砲に手を伸ばすレナから
レナと圭一の決着までが元ジャイアンツで
現在フリーの新井淳さんによる作画。


山下ファンクラブの常連さんだけあって、
オーバーパースで中割りを抜いたタイミングや、
飛沫状のV字エフェクト、エフェクト影、そしてBL影と
とても楽しい仕上がりになっていました。
メカの角に入る金田調の十字光や効果線の入れ方もとても効果的で、
これまでのシリーズの中でも出色の出来でした。
ここだけ80年代に戻ったようなそんな印象を受けましたよ。
ひぐらしの舞台当時流行の作画スタイルですね。


最初のカットのレナが水鉄砲に手を伸ばすところから
手首を返したりして、これからのシーンが
それまでは明らかに違うものであることを主張しています。


オーバーパースで描かれるレナと沙都子のやりとりも
コミカルで楽しく仕上がってました。
細かいことでちょっと気になったんですが
レナが靴下片方はいてないようにみえるんですが
これは書き忘れ(修正し忘れ)でしょうか。


人物のBL影は修正で消されてしまったみたいですが、
水鉄砲にはきちんとBL影入っててました。
新井さんにとっては水鉄砲はメカ、水はビーム扱いなんですね。
ふたり並んだ圭一と詩音のカットでは口元を中心に
修正入ってますが山下調レイアウトには修正しきれない違和感が
今回人物にもBL影入ってたら前のシーンとの違和感が
もっと大変なことになってたと思いますよ(笑)


レナが水鉄砲をぶつけて壊すところに
「面トラ」の書かれた一枚を挟む予定だったんでしょうか。
ディーンつながりとは言え別のアニメはさすがに…(笑)
作画ファンとしては楽しいですが。
ひぐらし作画監督をやられている沼田誠也さんも、
ハピレスシノブ伝と1コマ芸をよくやられていました。
続くレナが沙都子水をかけるカットの水も
水というよりは水あめのエフェクトじみた水のフォルム。
イメージは木村圭市郎さんの魔女っ子チックルなんでしょうか。


圭一とレナとの決闘では走る二人の足元にはエフェクト影。
水鉄砲を構えるポーズもオーバーパースで描かれて、
金田系の代紋になっている十字光が見ている側に何かを主張しています。


新井さんの作画をこれだけのカットまとめて見たのは実は初めてだったんですが、
やみくもにインパクトのある絵を入れてテンションをあげるのではなく、
ここぞという見せるポイントを用意して、そこへ向けて画面のテンションを
コントロールするというベテランらしい配慮が見られたところが非常に良かったです。


実は今回はひぐらし作画INの頃から状況を逐一聞かせて貰ってました。
ひぐらしで数少ないアクションシーンである水鉄砲シーンが新井さんに決まった時、
何かやってくれるんではないかと期待をせずにはいられませんでした。
またひぐらし罪滅ぼし編までで最大のアクションシーンであろう
レナと圭一の決闘を誰がどう描いてくれるのか、
こちらも期待と不安が入り混じりながら待っています。


関連
まほらばOP(以前紹介したイヌのぬいぐるみが出てくるところ)
http://www.youtube.com/watch?v=6rsr35ldkko
・このシーンを作画時に見て元気をだしてたという、こみパRのいまざきさんのパート
http://www.youtube.com/watch?v=eziXPROpGyI