IGのエフェクト表現を中心にアニメのCG表現について雑感


シュヴァリエ 第02話まで見ました。
ゾンビ化した男が剣で貫かれた時に手書きエフェクトの血が吹き出てから、
CGで描かれた水銀状の体液?エフェクトが出てくる、
二段構えのエフェクト構成になってるのがなかなか興味深かったです。
知識が無いので詳しくはわからないですがCG部は手書きの上に
乗せてるというよりはCGで一から作っている印象をうけました。
デジタルエフェクトアニメーターという
ポジションを設けているこの作品らしい表現でしたね。



最近見たIGの作品のエフェクトで気になったのがサクラ大戦(PS版)のOPで、
岩場に打ち付ける波を手書き風の波エフェクトで表現しているのがとてもよかったです。
こちらは基本手書きなんでしょうか。タイトル前は黄瀬さんかな?


80年代からアニメーションにCGは少しづつ取り入れられてきましたが、
90年代中盤ぐらいからTVでのCGを積極的に取り入れているように見えます。
自分がTVで初めてCG表現を見たのはエスカフローネの1話で、
あのヌラヌラした竜が出てきたときは驚きましたよ。


技術が発展すると各社によってそれぞれの違いが出てくるようになります。
エフェクト表現に強いIG以外にも、
例えばよりリアルな質感のある3DCGを追い求めるGONZO
ギャグシーンに割り切って3DCGを取り入れるコメットなど
それぞれの使い方を比較してみるとカラーが分かって、
なかなか面白いところだと思います。


今はスクエアのハワイ帰国組などそれまで手書きの一線で活躍した人たちが、
CGに転向してゲームなど他業界で活躍するという例も増えています。
アニメの動きを良く知った人がゲームで動きを作るというのは
ゲームの芝居の質を上げるためにとてもいい事だと思うのですが、
その人の手書きの仕事が見たいという気持ちも強くあります。


アニメ業界にいながらも、入江泰浩さんのように
自分で趣味で作った3DCGを利用してイメージを伝えたり、
吉成鋼さんや亀井幹太さんのように自分で原画書く上に、
自分の作画が画面に出るまでにこだわりをもって、
撮影、効果まで自分でやるという例もあってこれからの動向に注目したいですね。