ビスマルク アニメアール回

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星銃士ビスマルク 第24話「四つ葉のクローバー」
脚本:馬嶋満 笹野聡恵
絵コンテ・演出:池上和彦
作画監督:谷口守秦
原画:逢坂ひろし(浩司) 沖浦啓之
   山田香 野中みゆき

今回から体制が変わって原画が逢坂さんと沖浦さんのツートップに。
谷口さんは作画監督のみの参加に。


Aパートアバンタイトルででデスキュラのスパイが逃げ出すシーンが良いですね。
バーニアでジャンプしていくところがすごく格好良い。
戦闘機とのチェイスシーンではコックピット内の描写がものすごいリアル。
ヘルメット周りの装飾とかは個人的な趣味かもしれませんが、
アールの場合は会社でも資料たくさん持っていそうですね。
ここだけはまったく別のアニメを見ているよう。
ここらへんは逢坂さんの作画になるのかな。


マリアンが川辺で襲われるあたりも良作画。
兵士がのたうちまわるあたりがいいなぁ。
その場で撃ち殺そうとするビルをシンジが制止して
ビルがライフルをチャカチャカとしまうあたりも格好良い。
この1カットは明らかにレイズナー顔してます。
おそらくは無修正原画でしょうね。
修正で敢えてこうしてるとしても面白いですが。


Bパートのデスキュラメカは女性型で球体関節、
そして二の腕と腹、太ももが透明のすごいデザイン。
これを動かせる人はなかなかいないですよ(笑)


巨大メカに逃げるシンシアがさらわれたり、
注意がそれて手から零れ落ちたシンシアをリチャードが
ドナテウロで撃墜されながらも助けるあたりは人物との対比でかなりの迫力。
迫る巨大メカの手や歩くたびに砕ける地面などはロボットアニメの醍醐味の一つですね。


ダムの話もそうでしたが沖浦さんは対比で巨大感を見せるような作画が上手い。
オーバーパースなどを使って、もっと格好良いメカ作画をする
アニメーターはビスマルクには何人もいますが、
こういった正攻法でその中で見せてくるあたりは
マジメな(冗談の通じない)沖浦さんらしいというか(笑)


シンジの乗るメカがミサイルを放った後その反動で少し体勢を崩すような描写。
ビスマルクでも今まで見なかった表現です。これも格好良い。
ハイヒール型のノズルから内部に飛行メカで突入するビル。内部はもちろん背景動画。
内部からのミサイル発射で爆発した巨大メカの透明な破片が
キラキラと輝く中、皆で夕日を見つめてアクションシーンの終わり。


今回はキャラクターのデザイン、芝居、メカ描写と
アニメアールテイストが爆発しててとても良かったです。
ビスマルクが出て来てのメカアクションはこなかったんですが、
それでも個人的には今までのアール回の中ではベストの出来。
今までは他のスタジオに押されてた感のあるアニメアール回ですが、
これから先が期待できそうです。