エセ科学

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/880979.html

「科学的誠実さゆえに曖昧さがある科学よりも、
白黒をつけると断言するエセ科学のほうが、科学らしいと信じる人がいる。
しかし、世界は単純ではない。単純な二分法は思考停止だ。
科学本来の合理的思考を大事にするべきだ」 

この部分は非常に共感を覚えます。
例えば最近イソフラボンがもてはやされ、
その道ではエキスパートのある教授の元にも出演依頼が結構来たらしいですが、
科学に対しても人に対しても誠実なその方は「良い」「悪い」の二分法で
放映されてしまう報道への不信感から全部断ったそうです。
事実、イソフラボンはその後のブームの後、
摂取しすぎが問題となりブームが鎮火しつつあります。
ホルモンのアゴニストをあまりにも過剰にに摂取すればどういうことになるか?
生理学の知識が少しあれば容易に想像できるところなのですが、
国民のほとんどにそこまでの知識を求められません。
微妙な基準で、取りすぎを気にして納豆を食べることを控えるなんて
バカらしいことも起こりました。当たり前ですが重要なのはバランス。


近代は科学を知らない人ほど科学を信仰したがる傾向が強く、
TVで出てくる偉い人(?)の言うことを鵜呑みにしてしまう傾向があります。
そういう人たちをターゲットに「偉い人」を使って、
自分にとって都合のいいところだけ繋ぎ合わせて結論を誘導するのは、
報道に携わるものとして捏造に等しい最低の行為。
石原都知事の発言を編集で逆の意味に捏造した時は逆に笑えましたが)
報道でも必要となるのはその道徳観のバランス。


活動する本人にどのぐらいの科学的背景があるかは別として、
エセ科学に対するアンチテーゼは必要です。
個人での活動の場合、「商売の邪魔をするな!」と企業から裁判を起こされて、
裁判の活動のために本来の活動が停止に追い込まれたりすることが
これから危惧される事態でしょう。公平さを持って基準を決めるべきは国。
厚生省にこういう人が活動する必要がないぐらいの基準を作る力があり、
また国民の科学教育水準がエセ科学を許さないレベルに到達していることが理想です。


ところでリンク先でも語られている「波動」といったら忘れられないのが、愛知のスジャータめいらく)。
http://www.sujahta.co.jp/


波動研究所持っている食品会社はおそらくここだけでしょう。
http://www.sujahta.co.jp/item/hadoken/ha-index.htm

人体の全ての情報をもつといわれる尿を飲用して、自己治癒力を高める『尿療法』と同じ原理だと考えられます。 

科学的根拠は別としても飲料販売をやっている会社で
『尿』という言葉がHPに書かれることは普通じゃありえない。