北斗の拳 摩田竜之回

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北斗の拳 第56話「美しき拳士レイVSユダ!男の花道に涙はいらぬ!!」
脚本:戸田博史
演出:勝間田具治
作画監督:桜井美知代
原画:桜井美知代 摩田竜之

レイとユダが美しく散るエピソードで全編力の入った作画。


動きは一部を除いて少なめですが、
荒々しいタッチ劇画調のタッチで描かれた
力の入った絵の応酬はかなり見ごたえがあります。
特にアップでの極太線と書き込みの多さは
北斗の拳でも特筆すべきところ。


「摩田竜之」というのは東映のクレジット制限に合わせた
ジャイアンツメンバーの共同ペンネームで、
たぶん摩砂雪さん、志田正博さん、音無竜之介さんらの
一字を取ってつけたと思うのですが「之」の部分がわからない。
「竜之介」から二字とったのかな。


やはり摩砂雪さんの担当は相変わらずわかりやすく、
小悪党コマクとケンシロウの対決?シーンでしょう。
猫拳の使い手だけにサンダーキャッツのような、
独特のポージングを含んだ変速ジャンプや、
得意の背景動画が入ります。ここだけよく動く(笑)


Bパートでもケンシロウのアップなど、
突然エフェクト影がついたところもあったので、
もしかしたら書かれているのかもしれません。


本筋のレイとユダの対決は必要以上に動かさないで、
声優の芝居と絵で引き込むような演出。
動かないから成立する緊張感がとてもいいですね。


ちょっと話が外れますがアニメの緊張感の話で、
超有名なカットでよくアニメでパロディされる
荒木伸吾さんによる花形のホームランは、
あのカットだけ見てもスゴイのですが、
実は開始からあのカットに至るまでの
緊張感が大事なんですよね。


開始から緊張感の連続で溜めて溜めて…
緊張感を最大に高めたところであの一撃。
演出と作画が完全に一体となった衝撃は
実にすさまじいことを教えてくれました。