シティーハンター3 11話 「クリスマスにウェディングドレスを・・・(後編)」

脚本:平野靖士 久保田圭司
絵コンテ:こだま兼嗣
演出:山口美浩
作画監督神村幸子
原画:稲野義信 児玉兼嗣 神村幸子 杉野左秩子 
   稲垣賢吾 川元利浩 高橋久美子 杉浦幸次

初っ端にリョウがヘリで銃撃されるところが格好よすぎる!


スタイリッシュな影に、やわらかく描かれた服のなびき、
そして細かい芝居を入れた流れるようなアクション!


シティーハンターのこれまでの作画の中でもベストに入る出来でした。


おそらくタイトル後、カップルが馬に乗って歩いているところから
悪党の会話、リョウの銃撃、そして執事が馬をしまうまで
ほとんど稲野さんの原画だったと思います。
まさか稲野さんがここまで本気出すとは…いや、すばらしい!


リョウとカオリの偽結婚式の最中に悪党に襲われるところから
またちょこちょこ稲野原画入ります。


二人で抜け出すカット(森の中をゆくところ)の奥走りは体の重心が揺れるのが良い感じ。


マシンガンで襲われたリョウが前転して草むらに飛び込むところなんかは
飛びこむ瞬間に一度体を伸びるポーズを入れて非常に格好良い仕上がりになってます。


リョウとカオリを探して森の中を銃を持った悪党が
木の上からリョウが飛び降りてきて肘うちを食らわすところと
草むらにあったベールに騙されてカオリに殴られるところ
なんかは非常にわかりやすい稲野さんの原画ですね。
殴られて倒れこむ悪党や、草むらにあったベールに手を伸ばす悪党が
手首のスナップ利かせすぎです(笑)


ところで、この二つのカット。それぞれ悪党が殴られたときにエフェクトと
一緒に一瞬なにかの切り抜きと思われる仏の絵(画像参照)が入るんですが、
これが噂のサブリミナルってやつでしょうか。


マシンガンで撃たれたカオリにリョウが駆け寄るあたりは
おそらく神村ではないかと思います。ここも地味ですが良い作画ですね。
しかしあれだけ撃たれて無傷ってのは、逆に才能ですよ。
最後に悪党の親玉のハマキをリョウが狙撃するあたりは児玉さんじゃないかと。


6話と11話は、児玉夫妻に高橋さんとシティーハンターを支えてきたメンバーに
稲野さんが加わり、川元さん、杉浦さんら今のボンズのメンバーも
加わったチームが結成されてます。
児玉さんが原画でクレジットされるのを最後に見たのはキャッツアイのイルカ回で
1〜3ではシティーハンターではこの2話だけだったと思います。
まぁ、ノンクレジットでは何度か書かれてましたが。
どういう経緯でチームが結成されたのか気になるところですね