いなのん先生からのビデオレター

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 第06話 「ポケットの中の戦争」
脚本:山賀博之
絵コンテ・演出:高山文彦
作画監督川元利浩
メカ作画監督:岩滝智
原画:スタジオバイロン 千明孝一 稲野義信 兵頭敬 上野賢
   小林利充 重田敦司 佐野浩敏 川元利浩 小原秀一 

色々な人による見どころある作画が盛りだくさんの
0080ですが、「0080磯光雄」というような図式が
作画ファンの間で呪文のように語られ1人歩きしているような気がしたので
横槍を入れる形でちょっと稲野さんの話でも。


稲野さんのカットはbonoさんのところの記事を読んでやっと気付きました。
あれだけカメラ引かれて動きも少ないとなるとさすがにわからなかったです。
改めて見るとバーニィが立ち上がるに少し特徴も。
http://bono.chips.jp/archives/2006/02/landmaster2.shtml


担当されたのはバーニィからのビデオレター部。
1カット2分の長回しを作画で表現されていてとても印象的なシーンです。
稲野さんは999のラストやマクロスのコンサートシーンのように
叙情的なシーンを任されることって多いですね。
目でわからなくてもちゃんと頭で考えれば想像できたかもしれません。
これだけの長回しを敢えてアニメで入れた高山監督の考えは理解できませんが、
そこに稲野さんを起用しようと思ったところは理解できます。


芝居の考え方や作画の方向性が独特で沖浦さんのように
影響を受けた人も少なくはないと思うのですが、
そのスタイルの後継者は現れずあの人だけ
異彩(異臭)を放ってるのはどうしてなんでしょう(笑)


「稲野の前に、稲野無し。稲野の後に稲野無し」