ブラックラグーン09話の爆発酒場

BLACK LAGOON 09話「Maid to Kill」
脚本:片渕須直
絵コンテ・演出:荒木哲郎
作画監督井上英紀
原画:久木晃嗣 本間晃 林千博 小島昌之 澤田英彦 
   今村大樹 内田シンヤ 小松英司 中川雅文 
   井上英紀 朝来昭子 市川敬三 長野路子 
   猿渡聖加 松岡秀明 齋藤新明

メイドが酒場で大暴れする話。


メイドとマフィア達との銃撃戦。
メイドにマフィアカメラが回り込みをキメながら
仕込み傘から砲弾が発射されて店内が爆発するあたりが
エフェクトから判断しておそらく小松さんの原画だと思います。
手前に破片が飛んで来るところがいいですね。
その前後の銃撃戦シーンもやられている可能性もありますが
そこまでは自分には判断できず。


メイドがスカートの中から手榴弾を転がして
酒場を爆破するところもかなりすごい作画で書かれています。
爆風や破片の飛び散りなどは十分な見ごたえがありますよ。
ブラーの入れ方も良い感じ。
車を煽るような形で酒場の爆破を見せるカットで
おそらく撮影ではなく作画でやっているんだと思うんですが、
爆風が吹いたあとに線がヘロっとした感じになるんですよね。
熱で空気が揺らぐ感じをよく考えてるなと思います。
自分が今回のベストカットを選ぶならここですね。
担当が誰なのか非常に気になります。


前半ではガンアクション、後半ではカーアクションと豪華な回でした。
メイドとレヴィが対峙するところなど動かないところでも
画面の臨場感でおおっと思わせられるような画面も多数。


「撃鉄を起こせ」あたりはなかなか痺れますね(笑)


スタッフでは舞乙-HiMEで作画監督でローテされてた市川敬三さんが初登場。
小松さんのつながりでしょうか。自分が気付いてないだけで
他にもスタッフ流れてきているかもしれません。
他の話も全体的に中堅どころの良いスタッフ集めているように見えます。


こういうリアル設定のアニメは作画が崩れると、
演出で格好つける前にその作画ををなんとかしろと、
逆に格好悪く見られてしまうのですが、
BLACKLAGOONはキャラもレイアウトもなんとか守っていて、
本腰を入れたマッドハウスの制作力の高さを感じさせられます。
地味にレイアウトアニメじゃないかと思いますよ。


またBLACKLAGOONは引きながらEDに入る、
来週が待ち遠しいと思わせられるような演出が素敵ですね。
これは監督の力でしょう。