女はケモノ

ケモノヅメ 第05話 「女の隠し味」

脚本:荻窪七 絵コンテ・演出:横山彰利 作画監督:本間晃 原画:横山彰利 本間晃 久保川絵梨子    CHOI EUNYOUNG みずはたさん 今村大樹    柴田和子 増田信博 洪美英     松田宗一郎 森久司 アバン作画:青山浩行

4,5話と一組の男女にスポットを当ててとても印象的な話が続きます。
どちらも最後に女に殺されるあたり何か執念のようなものを感じますよ。
脚本の「荻窪七」は誰かのペンネームですね。大体想像はついてますが(笑)


まずはアバンが青山浩行さんの作画。
ドロリ濃厚なケモノヅメでこういう健康的なエロは浮いてしまいますね。
ロングになったときのキャラ達がかわいい。
ケモノヅメへの参加は時かけ〜の仕事が終わった後に
マッドハウスにいるところを声かけられての参加でしょうか。


イメクラで女と仲良くなって元気になった梅田が、
朝顔の花をバックに棒を振り回すところが森さんなんでしょうね。
短いカットなんですが荒っぽい原画の線がダイレクトに出ていて、
あからさまに浮いている画面でびっくりしました。
モノが形をとどめない、まさにメタモル作画でした。


棒術を駆使して梅田が鬼封剣のメンバーと戦いながら
逃げるところがおそらくは松田さんでしょうか。
1話から2度目の参加。
松田さんは他でのエフェクト作画のイメージで
見ていると想像つかなかったんですが、
湯浅さんのアニメのスタイルと意外と親和性高くて良い感じです。


今回の5話を見てなんとなく思ったんですが
もしかしたら大魔法峠のOPでは鎌みたいなのを
持った女の子が現れるところが松田さんじゃないかと。


ラストで朝のベンチに姫子が梅田の首を置いて一人立ち去るところが
とても叙情的で印象に残るシーンになっていました。これは本当にすばらしい。
自信無いですがここが「みずはたさん」の作画になるんでしょうか。
前にも書いたかもしれませんがここしばらく、
アニメの動的な部分でない、静的な部分への興味がすごく湧いています。
特別なことはやってないように見えるのにどうして印象に残るのか。
どうして心に訴えかけることができるのか。
演出効果による部分も大きいと思うのですが、
アニメーターの力量によって描かれる部分も大きいと思うのです。
そういうシーンをもっと見たい、
どうしてそう見えるのかをもっと知りたいと思っています。
何か印象に残るところがあったら教えて下さい。


ところで、逃亡中の二人が興奮してケモノになるのを
抑える為にやっているらしいあれは逆効果じゃないんですか?(笑)