オーバーパースは時空の歪み


http://www.youtube.com/watch?v=MOp8KQULO9c

ラブゲッCHU〜ミラクル声優白書〜 第23話「桃子、未来へ羽ばたきますっ!」

脚本:山田靖智 絵コンテ:岡嶋国敏 いまざきいつき 演出:いまざきいつき 作画監督野口孝行 石橋有希子 原画:北村友幸 青柳重美 小畑賢    永吉隆志 三波悦子 長谷川渉    片岡恵美子 いまざきいつき 野口孝行    LEE PRODUCTION 星山企画

期待のいまざきいつきさんの参加回。


芝居中、スケート場でウサマルが捕らえられて、
こみパRで言うところの「オタク時空」が発生してからは、
完全にいまざきさんのパースモノの世界でした。
オーバーパースは時空の歪みなんですね(笑)
敵役が滑り出すところで丸いオバケ?が二つ残って一瞬で消えるのは
普通のセンスでは全く理解できない表現なんですが、
画面ではとても気持ちの良い動きになっています。
こういうことをどうやって考えてるんでしょう。


スケートリンクにしぶきのエフェクトがまたすごいことになってましたね。
「ミラクル六回転ウサバウアーファイナルCHUフラッシュ」のところは楽しくて仕方が無い。
コマ送りして気づいたんですが、殴られた時シルクハットからアザラシでてますよ(笑)
爆発で吹っ飛んでいくところはエフェクト、ポーズともお約束。


パースとエフェクト作画が支配する別次元の闘い以外でも、
「ユーミ中村の登場だぁ〜」のところの司会者のポーズや、
芝居中「スケートって何?」で教室中がひっくり返るところ。
ウサミがスケート場で転ぶところで大胆にオバケが入るところなど、
いまざきさんが参加された回らしい表現をいくつか見つけました。
アイキャッチに参加の証のアザラシもいましたね(笑)


今回は「楳図薫(バイトくん)」でなく「いまざきいつき」として
参加されただけあって、いまざきさんの世界を久しぶりに堪能させてもらいました。
ここまでやって「いまざきいつき」なのかと(笑)
自分がいまざきさんに限らず金田・山下系の作画をしてくれる人達が好きなのは、
エフェクトやポージングなどの作画表現そのものだけでなく、
アニメにこういう「楽しさ」のエッセンスを入れるのに前向きな人達だからなんですよ。


今のアニメのシステムの中で特別なことをしようとすると、
自分の原画だけでなく、制作、演出、作画監督を巻き込んでの事態となります。
自身でコンテ、演出、ときには作画監督まで
やってこの「楽しさ」を伝えようとしてくれる、
いまざきさんは本当に貴重な存在だと思います。