やはり作画ファンに嬉しい「となグラ!」

となグラ! 第12話 勇治への手紙と十年前の記憶

脚本:久保田雅史 絵コンテ:太田雅彦 演出:畑博之 三宅雄一郎 作画監督:清丸悟 定井秀樹 原画:田畑嘉之 竹内哲也 桜井正明    高山正宏 大石武史 鳴瀬望    宮嶋仁志 菊池勉 菅井翔    すたじお牙鳴    赤尾良太郎 小林典昭 堺茜    飯島あや 重原克也    スタジオワンパック    熊田亜輝 杉浦圭一 東野貴臣    京江ANIA    李相辰 李正? 金鐘明    NARA ANIMATION STUDIO    高柳佳幸 竹谷徹平    常州新星美術製作有限公司

Aパートの作画が濃密でとても良かったです。


川原をみんなで下校しているところが
おそらく竹内さんの原画なんでしょうね。
となグラ!に出てくるとは全く予想ができませんでした。
http://www.youtube.com/watch?v=21ifjRMLDBg


ユラユラと体重移動を利かせた動きに加え、
千早がクルクル回るところや勇二に駆け寄るところの
コミカルな動きがとても良かったです。
香月が祐二の腕を組んで話し掛けるところは
かみちゅ!のような細かい芝居が付いてました。
このシーンだけ頭が小さく手足が長いので、
動きだけでなく絵的にも浮いたシーンでした。
おそらく他のアニメの最終回、第1話、OPとやられていて
さらにこれだけの分量の仕事をこなすとはスゴイ手の早さです。


勇二が各所で活躍するところが
おそらく高山さんの原画ではないかと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=_p6DWtewGUY
野球部でのスイングのところの体重移動の仕方が良かったです。
サッカー部でのシュートで地面がキューブ状に
えぐれるところは作画ファンらしいというか(笑)
生徒会に立候補するところではいつぞやのメディア部の少女も登場。
垂れ幕の書き文字もあの時と同じ書体。
高山さんのところはモブのキャラクターの顔が
丸いのも特徴の一つではないかと思います。


目立って見えたのは二人のカットでしたが、
それ以外のところもしっかりしていてなかなか見ごたえがありました。
注目すべきところが多く時間が経つのがいつもよりも遅く感じました。


Aパートが良かった一方、Bパートとの落差を感じてしまう回でもありました。
Bパートでも回想シーンで手紙を書くところなど
いいところはあったのですが、全体として荒い感じは否めません。
個人的な想像ですが、Bパートはもしかしたら間に合わなくて
色々なところにバラ出しする結果がこういう風に出たのかもしれませんね。