出会いはアンバランス

くじびきアンバランス 第01話 「みんな、がっこうでおどろく。7点」
脚本:横手美智子
絵コンテ・演出:水島努
作画監督柳田義明
原画:川口博史 中島裕一 西岡夕樹
   大城勝 長野路子 乙幡忠志
   三浦悦子 三浦浩二 鈴木彩子
   関矢かおる 久保充照 山中里美
   のはらひろし

パルムスタジオで制作された「げんしけん」の
スピンオフ企画ということで
OVA化された「くじびきアンバランス」、
それが制作を亜細亜堂に移してTVアニメ化。
企画をインターネットで知った時は正直
微妙な企画ではないかと思われましたが、
アニメージュに柳田さんの版権が載せられると、
作画アニメとしての期待が膨らみ、
TV画面でその期待に亜細亜堂らしく
きっちり応えてくれました。


1話では蓮子が出てくるシーンで
作画のテンションが上がり全体的に見ごたえがありました。
あたりくじを引いた人らの控え室での顔を真っ赤にしたリアクションなど
大げさなリアクションが良いですね。
生徒会室では変なエフェクトをおでこから飛ばしたり。
そば屋でのシーンはカウンターごしのレイアウトや
山田を引っ張って店から出て行くいくところなど良かったです。
大城さんは控え室のところかな?今回はちょっとわかりません。


後半メカが出てきてからは気合の入った背景動画まで登場。
メカシーンの後に小雪が「お姉ちゃん〜」と
泣き崩れるところは崩した絵と涙(と鼻水?)の
エフェクトが印象的でとてもよかったです。
あの絵はこうやって崩すんですね(笑)
壁を突き抜けメカが崩れながら生徒会室に
突っ込んでいくところも迫力があって見ごたえがありました。


OPも止めでレイアウトを見せていく前半
細かい動きで見せていく後半と良作画を連発。
止め絵なんですが犬が出てくるところがとても印象的でした。


動きやキャラクターは時代によって変わっても、
芝山努さんの立体感を絵に落とし込むグラフィカルなセンスは
亜細亜堂の遺伝子として柳田さんや藤森さん、関根さんら今のメンバー、
そして湯浅さんら出身メンバーにも伝えられていることを
亜細亜堂が本気を出すたびにたびたび思い知らされます。
あとやっぱり水島さんは援護が弱い時は
正直微妙な出来になったりもしますが、
亜細亜堂レベルの援護があると違いますね。