アニメ制作現場の親近感

アニメスタイルの新企画二つは面白いですね。
そのうちの1つ「プロダクション探訪」は特集する対象はすべて制作会社で、
旧サイトで特集していた「いろんな会社にオジャマしちゃおう!」の
続編と考えていいんでしょうか。
http://www.style.fm/as/13_special/pro_070109a.shtml
ハルフィルムラディクス、雲雀、ユーフォーに続いて、アートランドは5社目。
他所で記事にならないところをピックアップしているのがいいところ。
ラディクスはその後ウェッジホールディングスによる完全子会社化もあったので、
前後でどう変わったのか、追加記事が待たれるところです。


アニメをもっと身近に感じてもらうために
アニメ会社やスタッフを特集していくことには賛成です。


スタジオへの訪問記事は普段TVで見慣れているアニメが
どういうふうに作られているのか知る上で非常に興味深いところです。
大きなフロアにで人が集まって作っているところもあれば、
小さなアパートの一室に集まって作っているところもある。
さらにフリーの人では一人で在宅作業もあったり。


今後はビルのオフィスだけでなくアパートで作業をする、
中小の下請けスタジオや在宅の個人などを、
ピックアップしていくこともなかなか面白いことではないか思ってます。
生活感の漂うアパートの一室に机が並べられて、
普段着の人たちが作業している様子は、その写真一枚で
アニメは何も特別な場所だけで作られているわけではない、
という親近感が沸かせてくれますから。在宅ならばなおさら。


例えば大阪のスタジオMAT。
http://homepage2.nifty.com/mat001/
アパートの一室が仕事場で畳で小さいTV見ながら
夕飯を食べている様子なんかはすばらしい親近感を感じます。
http://homepage2.nifty.com/mat001/Photograph.htm
デスクの棚がスカスカなのがちょっと気になりますが(苦笑)
こういう写真をHPに載せてくれるのは嬉しいですね。


アニメ関係者の多い杉並区では家族で見ているアニメが
実は隣の部屋で作られているなんてこともあったりするでしょうね。
札幌でも自分のいきつけの飲み屋の上が、
実は某アニメ制作会社だったこともありました(笑)


家内制手工業が保存されているあたり、もはや伝統工芸に近いアニメ業界。
ビジネスや業界の問題点に目が向けられがちですが、
普通の場所で前向きにがんばる、普通の人に目を向けるのも悪くないと思います。