シティーハンター3 13話 「グッバイCITY さよならの贈りもの(後編)」

脚本:日暮裕一
絵コンテ:こだま兼嗣
演出:今西隆志
作画監督:谷口守秦
原画:吉田徹 小川瑞恵 沖浦啓之 山内貴美子 
   宮嶋堅 山上洋子 南伸一郎 

スタッフ見てもらえばわかるとおもいますが、
最終回にふさわしく当時のアニメアール
主力メンバーが集まっていると思われます。
そしてBパートの作画がとにかく濃いです。


「海坊主め…派手にはってるぜ」というセリフの後
リョウが銃撃され、悪党達と銃撃戦を繰り広げるところが格好よすぎます!
ここはおそらくアールメンバーではなくて、こだまさんではないでしょうか。


絵を見てもらえば判ると思いますが手に特徴がありますよね。
指がごつごつしていて無骨な男の手といった感じです。
基本的な動きやエフェクトは青木風なんですが、
ちょっと森本さん風なドタバタ感も感じます。
もしかしたらOPなど見て取り入れたのかもしれません。


壁際に隠れながら海坊主の上げた爆煙を見上げるところを悪党に銃撃され、
ドタバタと慌てながらガラクタの後ろに隠れ、悪党に2発銃弾を打ちこむ。
両カットともすばらしい動きです。撃たれた悪党も面白いポーズ。


そして倉庫の間を悪党達にマシンガンで銃撃されながらも
前転しながら進み、壁際に隠れて銃弾を3発。ここも実にカッコ良い。


最後に倉庫の上にいる悪党を振り向きながら撃つカットがあるんですが
撃った後反動でちょっと背中を丸め、その勢いを利用して反転して
また走ってくんですよね。ここが最高!シビレまくりました。


シティーハンターも1〜3まで色々巧い人たちがでてきました。
しかし最後にこんなものを見せられると、
一人で全部持ってってしまった感じがしてしまいます。
芝居の感覚や独特のタイミングから来る動きのキレが全く違うんですよね。


つまりシティーハンターでは青木さんや稲野さんなど一部のおかしい人達を除いて、
この人にアクション作画で勝てる人はいなかったという結論に。


シティーハンター91もちょこちょこ見ているんですが、
監督交代のせいか方向性が若干変わってしまいました。
原画では高岡希一さん、丹澤学さん、山内康則さんあたりがわかりやすいでしょうか。